*誠心誠意をもって追求します
*うどんを美味しく、楽しく、また食べたいと思う心に寄与します
*”素朴なレシピのうどん”の伝承と発展への貢献を目指します
当ページでは、うどんに対してその作りを「素朴なレシピ」という言葉で示すことがあります。
「素朴なレシピ」のうどんとは、うどんの麺の原材料を小麦粉、塩・水だけとし、かつ打ち粉の原材料にも添加物を用いないレシピで作られたうどんを指します。
また麺に使用する「添加物」としては、 化学的に加工を加えた加工デンプンを意識しています。
添加物を忌避する理由は、素材本来の味を打ち消す独特の風味を持っているためです。
当ページでは、うどんについての記事を掲載します。
また、うどんの周辺知識として役立つと思われる麺類を取り上げます。
特に小麦粉と水で作られる(塩を含むものも)、次のような名前の麺類を対象にします。
・うどん、切麦、冷麦、干しうどん
・きしめん
・そうめん、にゅうめん
ただし、歴史については蕎麦をあわせて調査しており、蕎麦について触れることもあります。
真野宗素(まのむねもと)、1972年、香川・丸亀生まれの関西出身。現在は関東在住で会社員として勤める。
香川県出身の母親が作るかけうどんを幼少に食べるが、料理に関心を示さずに育ち、ソフトウェア開発職を生業とする。40歳を過ぎたころに趣味の風景写真撮影で訪ねた小豆島で生そうめんに出会い、和の麺に目覚める。以来、北海道から九州までうどん屋を食べ歩くとともに、全国の製粉所から小麦粉を取り寄せては手打ちうどんづくりに没頭する日々を送っている。つまり料理についてもうどんについても素人である。
著書はなし。
守破離とは屋号にも用いられるような成語ではありますが、例えば次のように不確かな事実の上に用いられている言葉でもあります。(いずれも原文書の記載は未確認)
甲斐国の戦国大名であった武田氏の戦略・戦術を記した軍学書「甲陽軍鑑」(こうようぐんかん)(1575-1586ごろ)に書かれている兵法用語とされているが、引用文が見られず、原文での事実確認ができていない言葉。当文献の著者も諸説あり。
あるいは、千利休の茶道の心得、点茶の技術を和歌の形で分かりやすくまとめた「利休道歌」には次の一文があるとされている言葉。当文献の著者・年代は不明で、江戸中期など諸説あり。
「規矩 作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても 本を忘るるな」(利休道歌)
また、江戸時代中期の茶人、江戸千家不白流茶道開祖の川上不白が「不白筆記」(ふはくひっき)(1794年)において次のように記したとされている言葉。
「守破離と申三字ハ軍法の習二在リ。守はマモル、破ハヤフル、離ははなる、と申候。弟子に教ルハ此守と申所斗也。弟子守ヲ習熟し能成候へば自然と自身しりヤブル。是ハまへに云已が物二成りたるが故也。上手の段也。扱守ニテモ片輸、破ニテモ片輸。此上ニツヲ離レテめい人の位也。前の二つを合して離れて、しかもニツヲ守ル事也。此守は初ノ守トハ違也。初ノ守ト今此守ト如何。此一段ハ誠二一大事の教也。工夫有へし」(川上不白筆記)
さらには、川上不白が横井淡所の「茶話抄」に加筆した次の一節でも用いているとされている言葉。
「或時、武家万上手下手を問ふ、予答テいふ、守破離と云事軍法用、尤用方違ひ候へ共、茶道二取て申候ハゝ、守ハ下手〈尤常躰ノ下手トハ違ひ候、事サヲシテ夫ニツナカレタル物也、守株待兎、〉破ハ上手〈尤常ノ破トハ違候申候、守テ破ル也、時二寄テ守ルモ法、破ルモ法也、見風遣帆、〉離ハ名人〈常ノ離タルトハ違候、事サヲ壷シ、離レテ守ル、応無所住而生其心、〉」(茶話抄)
これらについて、現代に伝聞で流布されている解釈をまとめ、次のような意味の言葉をつなぎ合わせたものと見ています。
守・・・師の教え=基本の作法(型)を忠実に守ること
破・・・学んだ作法(型)を破り、応用すること
離・・・学んだ作法にとらわれることのない新たな作法(型)を作り出すこと
利休道歌では「規矩作法守りつくして~本を忘るるな」とする構成で表現されていますので、規則作法に学んだ本質を忘れないこと、という教えを思い出させる言葉として当ページでは用いています。